TWの話。
紅玉4Fへ謎箱を集めに行ったら、血人形を大量に引き連れたクノーへンが多数現れていて通りすがりの人たちがばたばたと薙ぎ倒されていく中で小生操るイスピンが敵の猛攻撃をひらひらと避けながら居並ぶクノーへン共をちぎっては投げちぎっては投げの大活躍をしたなどということは全くありませんでした。


小生には気心の知れた友人がいる。とても人がよく、いつか誰かに騙されはしないかと心配なくらい真っ直ぐな男である。試しにアドレスを変更し、彼の好きな女のコの名前で彼にメールを送ってみた。すると彼はとても嬉しそうに言うのだ。
「見てよこれ!Aさんからメールがきたよ!」
まったく愚かな奴である。小生が送ったニセのメールを、本人からのメールだなどと信じ込んでいるのである。小生は既にアドレスを元に戻しているため、返信しても繋がらないことであろう。しかし優しい小生は彼の幻想を壊すような真似をせず、「よかったね」と一緒に喜んであげた。
その後、小生の携帯が振動するので「小生の携帯に着信とは珍しいこともあるものだ」などと思いつつ確認してみると、何と近頃すっかり綺麗になったと評判のBさんからメールがきているではないか。驚いた小生は事を大きくしないようにと思い、こっそりと友人にBさんからメールがきたことを自慢した。すると彼は「ふうん、よかったね」と興味なさそうであった。しかし小生、心の中では彼が貰ったニセモノのメールより、自分が貰ったメールの方が本物の分だけ価値があるな、と思った。そういえば、面識のないBさんがやけに小生のことを詳しく知っているなと、そのメールを読んで思った。また、返信しても繋がらなかったので、電話を止められたりでもしているのだろうかと少し心配になった。